7月の「あばれ祭」から毎週のようにあった祭りがようやく落ち着き、2022年の祭りの写真を振り返る時期になった。今年は石川や富山を中心に、とにかく一つでも多くの祭りを撮りたくて北陸を駆け回る日々だった。たくさん祭りを撮りにまわった中で、今回は「ヨサコイ」に焦点をあてて、写真をまとめたいと思う。

これまでもヨサコイは撮ったことがあった。夏に開催される「富山まつり」や能登・和倉温泉で開催される「能登よさこい祭り」などは、毎年楽しみにしているお祭りだ。そんな中、今年初めて撮ったイベントがとても印象的で、すっかりヨサコイに魅せられてしまった。その名もYOSAKOIソーラン日本海

色鮮やかな衣装に、統率されたフォーメーション、ワクワクするような音楽、そして元気がもらえるような弾ける笑顔。これらが一つの演舞に集約されている上に、たくさんのチームのパフォーマンスを連続的に見ることができるので、なんとも楽しい時間を過ごすことができる。写真的な話をすると、速い動きに対応することはもちろん、カラー、ライン、背景など、その時々で被写体や構図を判断しながら撮る必要がある。動きものの多い祭りをたくさん撮ってきた僕としては、ヨサコイは自分自身を試す絶好の機会となっていて、今後の成長に繋げていけると思っている。

Scene01 – YOSAKOIソーラン日本海百万石会場

8月の「YOSAKOIソーラン日本海百万石会場」は金沢が舞台。2日間にわたって開催され、初日は百万石通り、2日目は金沢駅や四高記念公園などで行われた。

とにかく久しぶりのヨサコイだったので、初日はミスショットを量産。踊り手の動きについていけずに、適切なシャッタースピードはどれくらいなのか、どういう動きをするのか、感覚を合わせながらの撮影だった。

2日目はそれぞれのチームのパフォーマンスに慣れていったことで動きを予測できるようになった。金沢駅鼓門下や四高記念公園というロケーションも新鮮で、ヨサコイのイベントを楽しみながら撮影することができた。

Scene02 – YOSAKOIソーラン日本海本祭

10月の「YOSAKOIソーラン日本海本祭」は能登が舞台。メイン会場の宝達志水とサテライト会場の内灘で開催された。8月に金沢で撮った感触をそのままに、また違ったロケーションで撮影できることがとても嬉しかった。

本祭1日目。まずは道の駅・内灘サンセットパークでの演舞。どこで開催されるのだろうと思っていたら、内灘サンセットパークの駐車場での開催だった。背景が金沢医科大学病院になってしまうので、どう撮ろうか正直迷ったが、あまり背景が気にならないような構図で撮るようにした。

内灘での演舞が終わると本祭の会場へ移動。宝達志水運動公園(旧野球場)へ行ったのは初めてだった。とても広い空間だったので、色々な角度から望遠レンズで撮影した。

そして本祭2日目。前日の曇天から打って変わって、晴天に。まさにヨサコイ日和で、撮影していてとても気持ち良かった。2日目は審査演舞もあるので、各チームのパフォーマンスがより一層力強く感じた。

Scene03 – 金沢港開港記念周年祭

11月はYOSAKOIソーラン日本海所属のチームが、金沢港の特別イベントに参加されるということで金沢港クルーズターミナルへ。この日も快晴で海を背景に撮影できるということで、とてもワクワクしていた。

とにかくヨサコイを撮る楽しさを感じた一年だった。来年もきっと撮影する機会はあると思うので、撮影のバリエーションを増やしていきながら、写真を見てくださっている方々にも楽しんでいただけるようにしたいと思う。また、今年は少しだけヨサコイのムービーも撮影してみたが、躍動感があってとても手応えを感じたので、余裕があればYouTubeにアップできるようなものを撮ってみたい。

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等は禁止しています。