「奥能登国際芸術祭2023」において、公式カメラマンをさせていただきました。僕はパフォーミングアーツという分野の6つのイベントを撮影させていただいております。

今回で3回目の開催となる奥能登国際芸術祭。石川県珠洲市を舞台に2023年9月23日〜11月12日の期間に行われ、国内外の数多くのアーティストが参加。僕自身、奥能登を拠点に活動をはじめて約10年となりますが、フォトグラファーとして携わることができ、とても嬉しく思います。

さいはての朗読劇 – うつつ・ふる・すず / 常盤貴子

常盤貴子さんが出演された、詩人・大崎清夏の新作。珠洲の暮らしをテーマに心温まるストーリーでした。スズ・シアター・ミュージアムへは初めて行ったのですが、珠洲にこんな場所ができていたのかと驚くようなロケーションで、素敵な時間を過ごすことができて良かったです。

出演:常盤貴子

作:大崎清夏、構成・演出:長塚圭史、音楽:阿部海太郎、美術:南条嘉毅、照明:岡野昌代、衣装:市井まゆ、メイク:板倉タクマ、舞台監督:伊東龍彦、舞台・照明協力:鈴木泰人、音響・制作:伊藤豊(イトウ音楽社)、企画:阿部海太郎、南条嘉毅

Come and Go / ひびのこづえ×島地保武×小野龍一×スズ

奥能登国際芸術祭ではお馴染みの場所となったスズズカの芝生ステージで行われました。ひびのこづえさんが手掛けた、海の生き物の衣装をまとったダンサーたちによるパフォーマンスは見ていてとても楽しいステージでした。

海のまぼろし / 劇団三毛猫座+熊田悠夢

午後の珠洲・鉢ヶ崎海岸。前日に雨が降ったこともあり、海は荒れていました。上演が始まる前から既に物語は始まっていて、海辺を女性が歩くシーンはとても印象的でした。「海のまぼろし」でもいったいこれから何が始まるのだろうと期待でいっぱいで、海の向こうにはまるで用意したかのような蜃気楼が。想像力が膨らむような素晴らしい時間を過ごすことができました。

FLY, FLY, FLY / ひびのこづえ×島地保武×川瀬浩介

ひびのこずえさんの衣装を着た島地保武さんのユーモア性あふれた美しいダンス。時間があっという間に感じてしまうほど独特の世界観に惹き込まれました。

MAMMOTH / ひびのこづえ×藤村港平×川瀬浩介

ダンスパフォーマー藤村港平さんがひびのこづえさんの衣装で表現するマンモスの世界。衣装のインパクトにダイナミックなパフォーマンス相まって、素晴らしいステージでした。

おくのとのきおく / 世田谷シルク

舞台は珠洲の木ノ浦野営場。撮影前、この場所でいったいどのような劇を見ることができるのだろうとワクワクしていました。奥能登の自然や暮らしが「記憶」として表現されて、キリコ祭りや早船狂言の演出もありました。劇が終わる頃には辺りは真っ暗になっていて、自分が今珠洲にいることを忘れてしまうほど、世田谷シルクさんの作品に惹きつけられていました。

奥能登国際芸術祭2023
https://www.oku-noto.jp/ja/